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妊娠中の患者さまへ
当医院では、皆様に安心して治療を受けていただけるよう「わかりやすく・痛みの少ない」治療を心がけています。
お口の状態や治療内容については充分説明させていただきますが、もしご不明な点等ございましたらどうぞご遠慮なくお問い合わせください。
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【妊娠中の歯科治療】について |
一般的に妊娠中のどの時期であっても通常の歯科治療を受けることは可能であると されています。
しかし出来れば胎児や妊婦への影響を考えて、比較的安定している
妊娠中期(5〜7ヵ月)が望ましいでしょう。
歯の痛みや歯肉の腫れなどの急性症状 があれば、妊娠初期や後期は応急処置にとどめ、安定期に入ってからきちんとした
治療を受けるようにしましょう。
歯科治療を受ける際に心配なのは、以下の事ではないでしょうか。 |
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| ■ レントゲンの影響 |
レントゲンが胎児に及ぼす影響としていくつかの放射線障害が報告されています。
しかし通常の歯科レントゲン撮影では、これらの障害を引き起こすことはありません。
事実、産婦人科では妊娠の初期だとわかっていても胃の透視のためレントゲンを数枚撮影することがありますが、胎児には影響のない線量であると報告されています。
むしろ、レントゲン撮影を行なったことで「何か問題があるのでは・・・」という不安を招く精神的な影響や、またレントゲンを撮らないことにより正確な診断をくだせず的確な処置が行なえない影響の方が大きいのではないでしょうか。
具体的な数値を出してもう少しお話させていただきます。
歯科治療中のレントゲン撮影の被曝線量は、200〜400ミリrad(ラド:体に吸収される放射線の単位)となっています。これは目的とする歯に対する線量で、腹部への線量はその1/100程度となります。
しかもレントゲン撮影を行なう際には散乱する放射線を防ぐため、鉛入りの防護エプロンをかけますので卵巣まで放射線が散乱する量は、
ほとんどゼロに等しい量になります。
またレントゲンで胎児に放射線障害を引き起こす線量は、妊婦の腹部に直接照射し胎児が1回に5〜20radの被曝を受けた時であるとされています。
これは歯科レントゲン撮影の約1000回分に相当し、通常の歯科治療でこのような枚数を撮影する事はありえません。
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| ■ 局所麻酔薬の影響
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現在の歯科治療では抜歯などの外科処置の他、患者さんに無痛で治療を受けていただくため局所麻酔を行なうことが日常化しています。
局所麻酔薬として最も多く使用されているのはリドカイン(キシロカイン)ですが、これは医科においても頻繁に用いられ産婦人科でも無痛分娩や妊婦の会陰部の病変を切除する際にも使用されています。
これらの使用量に比較して通常の歯科治療で使用される量ははるかに少なく、母体や胎児への影響は少ないと考えられています。
痛みを我慢しながら治療を受けていただくより、痛みを早く取り去って快適な日常生活を送っていただくことのほうが母体や胎児にとって大切ではないでしょうか。
よく「治療中に麻酔をして気分が悪くなった」という話を聞きますが、これは麻酔薬の影響というよりは、むしろ治療への不安や麻酔に対する過度の緊張から心悸亢進や呼吸の切迫感などを招く場合がほとんどです。
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| ■ 薬の影響
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妊娠中にどんな薬なら飲んでも良いか、授乳中にどの薬を飲んでも赤ちゃんに大丈夫か、お母さんにとって一番知りたいところでしょう。
ところが多くの医薬品添付文書
には「妊娠中の投与に関する安全は確立されていないので、妊婦または妊娠の可能性のある婦人には投与しないこと・治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にだけ投与する」と記載されています。
薬剤に関しては、どんなものでもおそらく「100%安全」と言い切れるものは無いでしょう。
薬剤は治療のためとはいえ、人体に何らかの影響を与えることが目的であり、全く安全ということは全く効かないという意味かもしれません。
しかしすべての薬剤が危険であるというわけではなく、妊婦の方にも比較的安全性が高く、安心して飲んで頂けるものがあります。
通常歯科でよく用いられる薬剤(痛み止めと呼ばれる消炎鎮痛剤と化膿止めと呼ばれる抗生物質または抗菌剤)について具体的にお話しましょう。
消炎鎮痛剤で妊娠初期から使用可能なものは、非ピリン系のアセトアミノフェン(商品名 カロナール)・非ステロイド系の塩酸チアラミド(商品名 ソランタール)です。
アセトアミノフェンは催奇形および知的発達遅延と関連しないとの疫学調査が確認されています塩酸チアラミドは動物実験では催奇形は認められず、ヒトでの先天異常の報告もありません。
しかし妊娠末期では、非ステロイド系抗炎症剤の使用で胎児幹動脈閉塞症や肺高血圧持続症を起こす危険があるので禁忌です。
抗生物質または抗菌剤では、妊娠中を通じて比較的安全なペニシリン系(商品名タカシリン・ペングッド)やセフェム系(商品名 トミロン・オラセフ)を第一選択とします。
両剤はグラム陽性球菌には有効ですがMRSAには無効です。
両剤とも動物実験で大量投与により、胎児に異常が生じたとの報告がありますが、ヒトにおいては胎児障害の報告はありません。またペニシリン系薬剤アレルギーの疑いがある場合には使用を避けます。
もう一つ妊婦さんが心配なこと、それは薬物の母乳への移行ではないでしょうか。
母親に投与された薬は、母乳を介して乳児へ移行しますので特に新生児期の母親への薬物投与は慎重に行ないます。
薬は授乳直後に服用し、新生児に副作用のある薬を使用
しなければならない時は授乳を中止しましょう。
消炎鎮痛剤はほとんどの場合、授乳中の投与に関する安全性は確立されていません。
服用説明書によると、インドメタシン・メフェナム酸は授乳中止となっていますが、アスピリン・アセトアミノフェンについては記載が無いので、必要な時は頓用で使用します。
抗生物質または抗菌剤は、母乳中に移行しますがその量はごくわずかで、乳児の血中にはほとんど認められない量です。
やはり第一選択はペニシリン系・セフェム系で乳児に対しては比較的安全な薬です。
以上、妊娠中の歯科治療についてお話させていただきましたが、妊娠中は肉体的にも精神的にも不安定になりやすい状態にあります。
母体や胎児への影響を第一に考えれば妊娠される前に歯の治療をすませておくことが望ましいでしょう。
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【妊娠中のお口の変化】について |
一般的に妊娠中のどの時期であっても通常の歯科治療を受けることは可能であると
されています。
しかし出来れば胎児や妊婦への影響を考えて、比較的安定している 妊娠中期(5〜7ヵ月)が望ましいでしょう。
歯の痛みや歯肉の腫れなどの急性症状 があれば、妊娠初期や後期は応急処置にとどめ、安定期に入ってからきちんとした 治療を受けるようにしましょう。
歯科治療を受ける際に心配なのは、以下の事ではないでしょうか。
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| ■ 神経痛様疼痛
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妊娠中は歯の神経が入っている歯髄の中で充血が起こることがあり、これにより中の圧力が高まり、神経が圧迫されて痛みを感じることがあります。
これが起こるのは 妊娠5ヶ月頃までで、その後自然に治るといわれています。
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| ■ 歯の動揺
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妊娠時には出産を容易にするために骨盤の靭帯がゆるみ、それに伴って体の各部分でも靭帯が緩みます。
歯とアゴの骨をつないでいる靭帯である歯根膜も緩むことにより歯が動いてくることがあります。
妊娠8ヶ月頃までに起こり、それ以降は自然に動揺が減少していきます。
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| ■ 虫歯
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妊娠中に虫歯ができやすい原因としては、唾液が酸性になり虫歯の原因菌が出す酸を中和する働きが弱くなること、また「つわり」の時期の食生活は少量頻回摂取となり、お口の中が酸性に傾く回数が多くなること、さらに吐気によるブラッシング不良が重なることなどが挙げられます。
1日の中で比較的気持ちの悪くない時間を選んで歯を磨くようにすると良いでしょう。
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| ■ 妊娠性歯肉炎
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妊娠性歯肉炎は虫歯の原因に加えて、性ホルモンの不均衡と増加が悪化させる因子となっています。
特に前歯の歯肉が腫れる傾向にあります。
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| ■ 妊娠性エプーリス
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これは良性腫瘍の一つで、歯肉が大きく膨らんでコブのようになります。
原因は歯肉炎と同様に性ホルモンの不均衡や増加によるものと考えられていますが、出産後に自然となくなる場合が多いのであまり心配する必要はありません。
出産後にも残っている場合や、妊娠中であってもどうしても邪魔で仕方のない場合は切除します。 |

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